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だいたい恋愛などというものは、偶然なもので、たまたま知り合ったがために恋し合うにすぎず、知らなければそれまで、又、あらゆる人間を知っての上での選択ではなく、少数の周囲の人からの選択であるから、絶対などというものとは違う。
その心情の基盤はきわめて薄弱なものだ。
坂口安吾
恋なしに、人生は成りたたぬ。所詮人生がバカげたものなのだから、恋愛がバカげていても、恋愛のひけめになるところもない。
坂口安吾
人間は、ただ、人間をのみ恋す。
人間のない芸術など、有る筈がない。郷愁のない木立の下で休息しようとは思わないのだ。
坂口安吾『堕落論』
恋愛は、言葉でもなければ、雰囲気でもない。ただ、すきだ、ということの一つなのだろう。
坂口安吾
(恋愛とは)所詮幻影であり、永遠の恋などは嘘の骨頂だとわかっていても、それをするな、といい得ない性質のものである。
それをしなければ人生自体がなくなるようなものなのだから。
つまりは、人間は死ぬ、どうせ死ぬものなら早く死んでしまえということが成り立たないのと同じだ。
坂口安吾